見た目も怖い性病のコンジローマについて

尖圭コンジローマは感染するとイボのような腫瘍が性器周辺にできる性病のことを言います。
尖圭コンジローマはヒトパピローマウイルス(HPV)に感染することによって発症する性病です。
ヒトパピローマウイルスには100以上の型があり、そのうち約60程度の型は、皮膚上皮に感染するウイルスで、手足などで皮膚にイボのような腫瘍などの症状を引き起こします。

ヒトパピローマウイルスのうち、粘膜上皮に感染するものについては悪性のものと良性のものに大きく分けることができます。
尖圭コンジローマの原因となるのは6型や11型のヒトパピローマウイルスであると考えられており、尖圭コンジローマの原因となるヒトパピローマウイルスは良性のものであることがほとんどです。

尖圭コンジローマに感染したとしてもすぐに症状が出るわけではありません。
男性女性ともに自覚症状がないことも多いことが特徴です。
男性の場合、日常生活において性器を確認する機会が多いため、性器に尖圭コンジローマの症状があれば感染に気づきやすいです。
しかし、女性の場合、日常生活において性器を確認する機会が少ないため、尖圭コンジローマの症状に気づかないことも多いです。
結果として、イボのような腫瘍が肥大化してから感染に気づくことも多くなってしまう傾向にあります。

尖圭コンジローマが重症化すると、鶏冠のような形になり見た目も非常に悪くなります。
症状が悪化してしまうと、クリームによる治療では十分に効果を得られない可能性もあるため注意が必要です。
できるだけ早期に発見し、できるだけ早く治療を開始するようにすることが大切です。
早期に治療を開始することができればウイルスの増殖を効果的に抑えることができます。
重症化する前に治療を開始することができれば早期の完治を見込むことができます。
イボが消えてもウイルスが残っている可能性は十分に考えられるので、イボが消えた後もしばらくの間は治療を続け、再発を防ぐためにも、十分に経過を観察することが大切です。

コンジローマの感染経路と治療方法について

尖圭コンジローマの原因となるヒトパピローマウイルスは皮膚や粘膜の微小な傷から侵入します。
そのため、尖圭コンジローマの感染経路は性行為がほとんどです。
ただし、通常の性行為に加えてオーラルセックスやアナルセックスによっても感染します。
性器のイボのような腫瘍が生じることが主な特徴の尖圭コンジローマですが、喉や咽頭部に感染することもあるため注意が必要です。
尖圭コンジローマは、感染してから発症するまでに潜伏期間も長いことが特徴です。
そのため、短い期間で不特定多数の人と性行為を行った場合、感染経路を特定することが困難になることもあります。

尖圭コンジローマの治療方法は大きく2つに分けることができます。
手術による治療と薬による治療です。
症状や目的によって外科的治療にするか薬物治療を行うのかを選択することになりますが、薬物治療となることが多いです。
一口に外科治療といっても様々な治療方法があり、例えば、液体窒素凍結手術、電気焼灼手術、レーザー光線蒸散手術、外科的切除手術などがあります。
ただし、これらの手術による治療を行ったとしても、尖圭コンジローマはウイルスが原因となっていることから、イボのような腫瘍を切除してもウイルスまで完全に取り除けているかどうかは定かではありません。
再発の可能性を予防するためには、切除後も経過を観察し、治療薬による治療を続けることが一般的です。

そのため、尖圭コンジローマの治療においては薬物治療が最も効果的であると考えられています。
薬物治療の場合、現在第一選択薬としても用いられているのがベセルナクリームという治療薬です。
患部にクリームを塗布することによって、皮膚表面に免疫を作り出しウイルスを追い出すことができる効果を持っています。
副作用が出ることもあるので、専門的な知識をもった医師、もしくは薬剤師の指示のもとで、用法用量を守って正しく使用することが大切です。